PowerServerは、PowerBuilderデスクトップアプリをクラウドと.NET Frameworkに自動的にデプロイします。既存のPowerBuilderスキルとソースコードを活用することができます。PowerBuilderで構築されたクラウド対応のミッションクリティカルなシステムに対して、これほど速く、スケーラブルなアプローチはありません。
なぜPowerServerを選ぶのか?
低いコストとリスク
PowerServerは、複雑なデータウィンドウやフレームワークを含むほとんどの既存のPowerBuilderソースコードを自動的に変換します。その後のメンテナンスもPowerBuilder IDEで行い、既存開発チームの高い生産性を維持し、リスクを最小限に抑えます。典型的なプロジェクトは1年もかからず数か月、数週間で完了することもあります。
強力なリモートアクセス
リモートユーザーが標準のインターネット接続を介して安全に作業できるようにします。エンドユーザーは、Windows OS用の主要なWebブラウザーまたはインストール可能なWebアプリ(IWA)を介してPowerBuilderアプリにアクセスします。IWAはデスクトップ上に常駐し、Webブラウザーなしで実行されるため、構成上の問題を最小限に抑えることができます。アプリケーションのデプロイは集中管理され、アップデートは自動的に配信されます。Appeon Workspaceを使用して、データウィンドウレポートや限定的なPowerBuilder機能をiOSおよびAndroidにデプロイするオプションもあります。
デスクトップユーザーエクスペリエンス
洗練されたデスクトップアプリの特徴であるパワフルなUIと機能を体験してください。アクセシビリティと機能性のどちらかを選択する必要はもうありません。実際、他のWindowsアプリやOLE/OCX/DLLとシームレスに統合したり、Windows APIにアクセスしたり、周辺機器を活用することも可能です。リッチなUIは直感的であるだけでなく、エンドユーザーの再教育の必要もありません。
ネイティブ.NETテクノロジー
PowerServerの中間層は、Web標準と.NET Frameworkで構成されています。このため、PowerBuilderアプリケーションはMicrosoft IISサーバーにデプロイされ、主要なクラウドプロバイダーと互換性があります。PowerBuilderプロジェクトは、REST APIを介して他の.NETやJavaアプリケーションと相互運用することができます。
PowerServerの変換能力
PowerServerは、ユーザーインターフェイス、ビジネスロジック、およびほとんどの PowerBuilder機能を含むPowerBuilderアプリケーション全体を変換することができます。PowerServerがサポートしているPowerBuilderの機能は、以下のものがあります。
OLEコントロールや RichTextEdit を含む、37 の一般的なビジュアル オブジェクト。
OLEオブジェクトやユーザーオブジェクトを含む、49の一般的なシステムオブジェクト。
OLEデータウィンドウを除くすべてのデータウィンドウ提示様式
1~4の動的SQL形式を含む組み込みSQL
クラス定義、DDEサーバー、ガベージ コレクション、ヘルプ、ライブラリ、共有オブジェクト、トレースを除くすべてのシステム関数
PowerServerは、以下を含むほとんどの主要なデータベースをサポートしています。
- Microsoft SQL Server 2012, 2014, 2016, 2017, or 2019
- Oracle 11g, 12c, 18c, or 19c
- SAP SQL Anywhere 16.0 or 17.0
- SAP Adaptive Server Enterprise (ASE) 12.5.x or 15.x
- IBM DB2 UDB 9.7
- Informix 7.x, 8.x, 9.x, 10.x or 11.x
- PostgreSQL 9.2 or 12.x
- MySQL 5.5.x or 5.6.x
PowerServerは、AppeonバージョンのPowerBuilderをサポートしています。PowerBuilder 2017~2019 R2。古いバージョンのPowerBuilderを使用している場合、簡単にアップグレードすることができます。
PowerServer Webアプリのアーキテクチャ
PowerServerは、PowerBuilderアプリを標準のn層Webアーキテクチャと.NETサーバーにデプロイします。プレゼンテーション層とデータ層は物理的に分離されています。Webサーバーとアプリケーションサーバーは、複数のサーバーに分離してクラスター化することができます。HTTPSプロトコル、ファイアウォール、Web サーバーのセキュリティなど、多数のセキュリティメカニズムを利用できます。組織の規模に関わらず、可用性、スケーラビリティ、セキュリティ、信頼性の向上などのメリットを実感することができます。
詳細は システムアーキテクチャ と システム要件 をご覧ください。
FAQ
申し訳ありませんが、PowerServerはMacintoshには対応していません。
Windows OSのChrome、FireFox、Edgeをご利用いただけます。
申し訳ありませんが、PowerServerはiOSやAndroidのWebブラウザーをサポートしていません。PowerServerは、Windowsデスクトップアプリの機能を忠実に再現するように努めているため、Windows OSにデプロイする必要があります。
しかし、モバイル デバイスにデータウィンドウレポートや簡単なデータ入力機能をデプロイしたい場合は、Appeon Workspaceを使用してiOSやAndroid上でアプリを実行してみてください。Appeon Workspaceはローカルでのデプロイのみを目的としており、AppleやGoogleのアプリストアでは使用できません。
インストールの有無を選択できます。Webブラウザーを介してアプリを利用するか、インストール可能なWebアプリ(IWA)から利用するかによって異なります。Webブラウザーを介してアプリを利用する場合は、Webブラウザープラグインが必要です。インストール可能なWebアプリはWebブラウザーを利用しないため、Webブラウザープラグインは必要ありません。
Webブラウザーの適切な設定という重要な環境依存を排除することで、PowerServerアプリのデプロイはより簡単で信頼性の高いものになります。また、IWAはユーザーのマシンに常駐し、デスクトップのショートカットから簡単に起動できます。パフォーマンスの面では、応答時間は同じぐらいですが、クライアント側の消費メモリはIWAの方が少ないです。
PowerServerは、C#とADO.NETを使用して中間層のデータアクセスロジックを実行しますが、コード変換ソリューションではありません。コードをC#に移行したい場合は、PowerScript Migratorをお試しください。
既存のPowerBuilderのスキルを活かして、PowerBuilder IDEで開発・保守を行います。
PowerServer は、n層アーキテクチャ、Web標準、.NET Framework、ステートレスサーバーオブジェクトとデータベース接続プーリングなどを活用しています。そのため、より高いスケーラビリティ、より大きな相互運用性を期待でき、ターミナルサービス技術の典型的な制限と頭痛の種から解放されます。
はい、既存のアプリを一から書き換えるよりもはるかに速いです。PowerServerは、Amazon AWS、Microsoft Azure、VMWare、RackSpaceで認定されています。
はい、Microsoft IISまたはApache Webサーバーを使用している場合、PowerServerアプリをホストしている Web サーバーをクラスタリングして負荷分散することができます。
デスクトップ、ミドルウェア、データベースの詳細なソフトウェア環境要件については、PowerServerインストールガイドを参照してください。
Webデプロイの作業には多くの影響要素があるため、これを単純化することは非常に困難です。通常Webデプロイプロジェクトは、サポートされていないPowerBuilder機能の修正、インターネットを介しているデータアクセスロジックの最適化、プロジェクトの全面的なテストで構成されています。多くのお客様が数ヶ月でプロジェクトを完了しており、中には数週間で完了した例もあります。
複雑なデータウィンドウやフレームワーク(PFC)など、ほとんどのPowerBuilder機能がサポートされています。サポートされているPowerBuilder機能とサポートされていないPowerBuilder機能の完全なリストについては、サポート機能ガイドを参照してください。